MELISSA “TV-MANIA” (1987)

岩手県一関市のポップ・パンク風メタル・バンド「メリーサ」による4曲入り1st Tape。KAZUCCIが高校時代に在籍しベース&作詞作曲をしていたバンドです。

バンドブーム直前の1987年にリリース。オリジナル曲2曲に加え、「Do You Wanna Dance?」のRAMONESバージョンのカバー、当時ヒットしていた斉藤由貴「悲しみよこんにちは」のカバー収録。ステッカー付。

パッケージ・デザインやフライヤー・デザインも手掛けていましたが、今とはかなり違ったセンスしています。当時はキース・ヘリングやマーク・ウィガンなどが好きだったのでこういう感じでした。

仙台ではインディーズ&輸入盤ショップの老舗「レコードギャラリー」で委託販売させてもらいました。高校生のくせに、というか高校生だからこそ行動力がありました。この時代は(地方レベルの話ですが)1つの高校にオリジナル曲で活動するバンドが1つあるかどうかという今では考えられない時代で、更に音源を出そうものなら市内~県内を駆け巡るほどの話題になりました。一関でライブをするにしても対バンはほぼカバー・バンドで、オリジナルの曲をやるバンドといったらMELISSAか、後に海外レーベルからCDをリリースすることになるハードコア・バンドPOISON COLAぐらいでした。

結成当初はANTHRAXやMETALLICAのコピーなどしていたスラッシュ・メタルでしたが、リーダーKAZUCCIの急な方向転換により自分以外全員メンバーを一新。ポップ・パンク風メタル路線に走りました。しかしKAZUCCIによるこだわり采配が強く、特にボーカルはライブ毎に何人も変わっています。女性ボーカルは計4人加入しており、このテープ制作時は4人目のSHANDI (Yuka Murakami)です。後に仙台から来たファンレターでは「ボーカルはベルベットアンダーグラウンドのニコを彷彿させて素晴らしい!」とのことでしたが、本人はいたって普通声での歌唱だったのです(笑)。

数曲、バックで効果音的にシンセが入っているのですが、演奏しているのはKAZUCCIです。音選び音作りはこの時から好きでした。現在のルーツは実はここだったのかもしれません。

このテープを発売する半年前、盛岡で初ライブをしたときに「悲しみよこんにちは」を演奏したとたんかなり盛り上がりました。というのも当時アニメ『めぞん一刻』のテーマ・ソングでこの曲がヒットしてたので、まさかバンドがカバーするとは意表を突かれたでしょうか。アンコールまでいただいてまた演奏したことを覚えています。この時のボーカルは女性ボーカル3代目のKEIKOでしたが、歴代の中で一番歌が上手かったです。本人は1回だけなら参加してもいい、という条件付きだったのが残念・・・。今頃みなさん、どうしてるでしょうか。